[2009.9.8]
今般、品川区教育委員会(教育長:若月秀夫)とNPO法人マナーキッズ®プロジェクト(理事長:田中日出男)は、次の通り協働(コラボレーション)して品川区立幼稚園・小学校・中学校において、マナーキッズ教室を展開します。
1.マナーキッズ教室開催の日時・場所・内容
| 学校名 | 開催日 | 時間 | 開催内容 |
| 浜川幼稚園 | 平成21年9月11日(金) | 9:30〜11:00 | マナーキッズテニス教室と講話 |
| 保護者に対する講話「家庭内の躾」 | |||
| 浜川小学校 | 平成21年10月15日(木) 平成21年10月22日(木) | 8:50〜15:10 | マナーキッズテニス教室と講話 |
| 保護者に対する講話「家庭内の躾」 | |||
| 浜川中学校 | 平成21年9月30日(水) | 11:50〜12:40 | 礼法指導 |
| 鈴ヶ森小学校 | 平成21年9月18日(金) | 9:00〜15:20 | マナーキッズテニス教室と講話 |
| 平成21年9月24日(木) | 保護者に対する講話「家庭内の躾」 | ||
| 鈴ヶ森中学校 | 平成21年10月13日(火) | 14:00〜15:00 | 礼法指導 |
2.品川区教育委員会とマナーキッズプロジェクトのコラボレーションの趣旨とコラボレーションに至った経緯
品川区では、足掛け4年にわたる準備期間を経て、平成18年4月より、全ての小中学校で小中一貫教育をスタートさせました。
また、将来にわたり教養豊かで品格のある人間形成を目指し、児童・生徒一人一人が自らの在り方や生き方を自覚し、生きる道筋を見付けながら自らの人生観を構築する基礎となる資質を育て、能力を身に付けさせる「市民科」を創設しました。
最近の子ども達の傾向をみると、将来についての夢をもてないだけでなく、規範意識や社会的マナー、公共心が低下しているとする指摘が極めて多くあります。
このような状況の原因を突き詰めて考えてみますと、教師も含めて私たち大人の問題が浮かび上がってきます。
学校は目の前の子どもの姿を正しく捉え、「望ましい生き方」の自覚や、「自分自身の生きる道筋を発見するための教養」の習得など、社会との関係における「我」を捉えさせてきたであろうかとの思いがあります。
このような考え方から、品川区では、「市民」を広く社会の形成者という意味で捉え、社会の一員としての役割を遂行できる資質・能力とともに、確固たる自分をもち、自らも社会的に有意な存在(社会の中の個)として意識しながら生きていける「市民性」を育てる学習を小中一貫教育において創設しました。
「市民科」は、従来の道徳、特別活動、総合的な学習の時間を統合したもので、児童・生徒に自己のゆるぎない信念と理想をもたせるとともに、社会の一員として義務と責任を果たし、常に自己改革を図りながら、自らの生き方に意味付けを行うことのできる資質・能力を身に付けさせることをねらいとしております。
「市民科」では、義務教育9年間を通して市民性を身につけられるよう、5領域15能力を設定してカリキュラムを構造化しております。
その5領域とは、?自己管理領域、?人間関係形成領域、?自治的活動領域、?文化創造領域、?将来設計領域です。
これらの領域は相互に関連の深いものですが、指導する内容がきちんと身につくように数時間のまとまりのある単元構成で行えるようにしております。
単元のねらいに応じて、例えばコミュニケーション力などの社会的スキルの形成を重視します。
人間関係形成や自治的活動、文化創造など市民性の基礎・基本は実際の活動を通して身につけることを重視します。
さらに将来に向けて必要な社会的な知見の獲得を重視します。
また、それらが、子どもの成長とともに身についた力として高まっていくように、義務教育9年間を、1・2年生、3・4年生、5・6・7年生、8・9年生に分けと発達性を考慮してカリキュラムを構成しております。
一方、NPO法人マナーキッズプロジェクトは、スポーツや文化活動を通じ、日本の伝統的な礼法を体験し、<体・徳・知>バランスのよい子どもを育てることを目的にしております。
平成17年4月に発足した財団法人日本テニス協会マナーキッズテニスプロジェクトが原点で、同プロジェクトの運営を業務受託しております。
プログラムは、子どもの体力・運動能力の低下に歯止めをかける<体育>、挨拶・礼儀作法の基本的マナーとスポーツマンシップを習得させる<徳育>、運動で知性を育む<知育>を考慮して組まれており、既に実施した全国各地の幼稚園・小学校他から高い評価を得ています。
23都道府県80小学校、12幼稚園において体育、道徳、特別活動、総合学習他の時間を活用して、授業として採用されております。
マナーキッズプロジェクトは、スポーツや文化活動と日本の伝統的な礼法(小笠原流礼法鈴木万亀子総師範協力)とのコラボレーションに特徴があり、筑波大学大学院人間総合科学研究科 大森 肇准教授より、別紙2のように「マナーキッズテニス教室は、子どもの感情を改善する」との中間報告が行われております。
実践を通して挨拶・礼儀作法の基本的マナーを体得することを主眼においており、「マナーとルールは“人間力”の第一歩」と言われるように、市民性の基礎・基本を身につける役割の一翼を担うものと考えております。
また、「三つ子の魂、百まで」と言われるように、幼少期から中学校まで一貫して日本の伝統的な礼法を体験できることは、「市民科」を補完するものとして非常に意義深いと考えております。
品川区教育委員会としては、平成21年5月に品川区立上神明小学校で開催した教室が好評だったこととマナーキッズプロジェクトの「行為を通して態度が変わる」という手法に興味を覚え、対象を拡げるものです。
日本の教育現場の実態は、子どもの自主性という言葉に任せ、確実にこれからの社会を「生き抜く力」を身に付けるまでに至っておりません。
品川区教育委員会と「マナーキッズプロジェクト」とのコラボレーションにより、子どもの規範意識や社会的マナーの面で成果をあげていきたいと考えております。
教育委員会の方針の下、幼稚園・小学校・中学校と縦のラインでマナーキッズ教室を開催するのは、全国で初めてであり、同様の動きが全国各地に拡がることを期待しております。
皆様方のご支援をお願い申し上げます。
問合せ先:
品川区教育委員会事務局指導課 小中一貫教育担当課長 和気正典
電話 03−5742−6591
FAX 03-5742-6892
URL http://www.city.sinagawa.tokyo.jp/
NPO法人マナーキッズプロジェクト 理事長 田中日出男
電話 03−3339−6535 FAX 03-6426-1580
URL http://www.mannerkids.or.jp/